かしわの木
2019-10-15

子どもたちの成長と頑張り

日本中がラグビーワールドカップでの,日本チームの戦いぶりに熱狂しているようです。まさにスポーツの秋です。明後日から3連休ですが,3連休最後の14日は「体育の日」です。これは,昭和39年(1964年)10月10日に東京オリンピックの開会式が行われた日を記念して,2年後の昭和41年(1966年)に正式に国民の祝日となりました。当時私は幼稚園児でしたが,国立競技場の上空に五輪の輪が描かれた映像をテレビで見たことが記憶に残っています。そして,来年(2020年)には2度目の東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。来年の夏は,きっとテレビ中継を見ながら日本選手に熱い声援を送っていることだと思います。
さて,幼稚園では先月の函館山登山や5月から行っていた年15回の水泳教室が終わりました。登山では,私は年長組の子どもたちと先頭で歩きましたが,何度も「園長先生を追い越して歩いてはいけません」と言わせるくらい速く歩く子どもたちが大勢いました。山道の途中から見える海,木々のあい間からの木漏れ日,青森県まで見える海を臨む景色は,子どもたちの汗と笑顔に混じってすばらしく輝いていました。先頭を競いながらすたすた歩く様子は「さすが年長さん」でした。その後,私は6合目まで下りて,ひよこ組の最後尾につきました。子どもたちは先生方に手を引かれて歩いていました。「がんばれ,もう少しだよ」。最後は全員,頂上へ着きましたが,ひよこ組の子どもたちも小さな一歩を,繰り返し繰り返し歩いて上ることができたことに感激でした。この登山を通して,辛いことに立ち向かう時には,やり遂げるという気持ちをしっかり持つことや頑張れば苦しいけど目標を達成できるということを学ぶことができたのではないでしょうか。これからこのような体験を何度も何度も繰り返し,子どもたちは成長していくのでしょう。
水泳教室では,私はひよこ組の指導に一緒に入ることがほとんどでした。お母さんと離れること自体が高いハードルで泣いていた子どもたちが,最後には泣かずにすんなりとプール入ることが出来るまでに成長しました。最終日には,年長組さんでビート板を使って25メートルバタ足で進みきる子どもたちもいて,この15回の教室での成果が現れていたと感じました。この様子だと,将来のオリンピック選手誕生も夢でないかも・・・・・。

園  長   片 桐  由 博