かしわの木
2020-01-16

新年 おめでとうございます 絵本・本を読む大切さ

 令和2年は,雪の少ない幕開けとなりました。除雪をしなくてよいので体は楽ですが,子どもたちが楽しみにしている雪遊びが実施出来るか心配です。

 さて,本園は7日より預かり保育を行っていますが,本日が3学期の始業式となりました。休み中,子どもたちは元気に過ごすことが出来たでしょうか。欲を言えば,3つの約束を達成することはできたでしょうか。3学期の年長組は保育日数が43日,他の組は44日です。この数を聞くと,保護者の方々だけでなく,私たちも身が引き締まる思いになります。そして,同時に1年間のまとめの時期であり,特に年長組の子どもたちは小学校へ向けての最終段階です。
もうすぐ小学生になるにあたり,今学期は「見る力」「聴く力」を身につけさせることが重要であると思います。それは,これらの力が弱いと,集団生活の中で次の行動に結び付かないからです。当然,話をしっかりと聴くことができなければ,「どんな話をしていたのかわからない」,「次に何をするとよいのかわからない」という状況になります。
では,これらの力をつけるためには,どうしたらよいのでしょうか?まずは,「見たり,聴いたりすることが楽しい」という体験や「自分の話を聴いてもらえてうれしかった」という体験を積み重ねることが大切だと思います。また,特に「聴く力」については,幼児期は自分の体験を中心に理解しますが,小学校以降は,知らないことを聴いてイメージをもって理解していくことが求められます。そのためには,「絵本や本をたくさん読むこと」も大切な一つです。絵本や本を読むことで,自分の知らない世界についてイメージをわかすことが出来ます。この体験を積み重ねることが,国語力や語彙力のアップはもちろん,想像力を高めたりと学習で成果を上げることにつながっていきます。
ご家庭におかれましても,ぜひ,絵本や本とのふれあいを大事にし,さらには子どもの話を真剣に聴いてあげることをしていただければ幸いです。残りわずかな今年度ですが,私たち教職員全員,子どもたちのもつ力を最大限に伸ばす充実した保育を行って参りますので,ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

園   長  片 桐  由 博