かしわの木
2020-04-16

大きくなったことの喜びを~今年度もよろしくお願いいたします~

 令和2年度の始業式,入園式も終わり幼稚園も本格的に始まりました。今年は各クラスでの始業式となりましたが,子どもたちは進級した喜びに満ちあふれていました。始業式では,コロナウイルスに負けないよう,うがい・手洗いをきちんとすること,大きな組になったらお部屋の遊び物もちがうので,今までにない遊びができること,朝玄関では大きな声で元気よく「おはようございます」と,誰にでも言えるようになるようにしましょうということを子どもたちに話しました。  進級は「大きくなった」ということを実感できる大切な機会です。休み中の預かり保育でも,4月からひよこさん(満3歳児のクラス)に入園する子どもが通ってきました。その子に対して,先日までひよこさんだった子どもが,まるでお姉ちゃんのように世話をしている姿をみました。これからは,年長さんの子どもたちが,新入園児のお世話や係活動など,今まであこがれだったことに挑戦していきます。思うように出来なかったり,失敗したりと「なりたい自分」と「実際の自分」とのギャップに悩むこともあると思います。でも,園では「小さな出来たこと」を認め,子どもたち一人一人が「自分が大きくなった」ことを感じることができるようにしていきます。ご家庭におかれましては,「〇〇組のお兄ちゃん・お姉ちゃんになったのに」ではなく,「〇〇組のお兄ちゃん・お姉ちゃんになったから」と,お子さんの良いところを見つけていただけますようお願いいたします。  幼児教育は「遊びを通しての総合的な指導」です。そのため幼稚園では,子どもの自発的な活動である遊びや生活の中で,感性を働かせてよさや美しさを感じ取ったり,不思議さに気づいたり,できるようになったことを使いながら,試したり,いろいろな方法を工夫したりする活動を行っていきます。また,友達とのかかわりの中で相手を尊重したり,思いやりの気持ちを育んでいきます。さらには,自立にかかわる基礎的・基本的能力が,どの程度身に付いたかを「こんなにできるようになりました」という形で保護者の皆様にお伝えし,ご家庭の協力も得ながら「子どもの自立」を確かなものにしていきたいと考えております。 今年度も,すべての子どもが伸びる価値ある体験をさせる,『子どもがより良く育つ幼稚園』と言えるように,本園教職員が一丸となって日々の教育活動に取り組んで参ります。 保護者の皆様には変わらぬご理解ご協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。

園  長    片 桐   由 博