かしわの木
2020-10-23

なかよしファームの収穫も ほぼ終了 ~今年も豊作でした~

今年は天候や気温の関係で,畑越こしが昨年より一週間ほど遅れたために,当然植え付けも遅れました。そのためどれだけ収穫できるのかとても心配していましたが,20日(火)に収穫した年中さんの「さつまいも」で今年の収穫はほぼ終了し,ほとんどの作物を例年並みに収穫することができました。(あとは年少さんの「秋大根」を残すだけとなりましたが,種植えが少し遅かったかな。収穫できるかな。と心配です。)
なかよしファームでは,ひよこさんは「サクサク王子」を,そしてお部屋の裏では「きゅうり,ミニトマト」を,年少さんは,「ミニトマト,きゅうり,枝豆,秋大根」を,年中さんは「トマト,レタス,とうもろこし,さつまいも」を,年長さんは「すいか,かぼちゃ,大根,じゃがいも」そして,ペットボトルで「お米」の栽培も行いました。それぞれの学年で家庭へ持ち帰った収穫物もありましたし,大量に収穫できた物については,給食時間に全学年で食べました。
作物の苗植えや種まきは自分たちで行います。その後,水をあげたり,雑草を抜いたり,間引きをしたりする体験をし,じっくりとお世話をすることで作物も生長し,収穫できたことを自分の肌で感じることが出来,自分の成長にもとても大事な経験になっていると思います。(もちろん,すべてのお世話を子どもたちがするわけではありませんが)
10月になるとぶどう棚には立派な「ぶどう」が,収穫されるのを待っていました。最初はまだ早かったようで,甘みよりも酸味の方が強かったですが,中旬頃に食べに行った子どもたちは「おいしかった」と帰ってきました。各学年二回位は試食に行きました。りんご狩りは遠足で経験しましたが,本園ではぶどう狩りもできるなんて他の園では体験出来ないことかと思います。
幼児期は生涯にわたる食習慣や,食に対する考え方の基礎が身につく大切な時期です。幼児期の食体験は,心や体の成長と密接に関係し,その後の人生に大きな影響を及ぼすことから,幼稚園では「食育」として力を入れています。この点からも自分たちで作物を育てることの大変さ,収穫した時の喜び,調理してもらえるありがたさ,すべてを身をもって体験することができる機会を大切にしていきたいものです。
年中さんが育てた「さつまいも」は函館調理製菓専門学校の学生さんにより,スイートポテトに変身し子どもたちにいただく予定です。ありがとうございます。

園 長  片桐  由博