第10号 「幼児期の育ち方で 人生は大きく変わる。」 どんな時代になっても、大切なのは、”優しさの心”
園庭で楽しそうに遊ぶ園児たちの様子を見ていて、こんなことを感じました。
教育界には、昔から「不易と流行」という言葉を使い、教育界の動きを説明することがよくあります。
不易とは「時代を超えても変わらないもの」、流行とは「時代の変化とともに変えていく必要のあるもの」という意味で俳人松尾芭蕉の言葉として伝えられています。
「不易と流行」という言葉は、ただ、芭蕉自身が書き残したのではなく、弟子の去来などが書いたものの中に、芭蕉の言葉として残されています。
校長をしていたある日、1年生の男の子が戸を開けている校長室に顔を見せて、中に1人で入ってきました。
そして「あのね校長先生、ぼく足し算と引き算ができるようになったよ。だからね、算数大好きになったよ。」と言ってきました。
そこで、私は何問か足し算と引き算の問題を出しました。少し考えて見事暗算で答えました。私が「すごいね」と言ったら、彼はとてもうれしそうな顔で「うん」と言って、その後に「校長先生、算数楽しいよ。あと九九ってどうやって勉強するの」と2年生で勉強する九九について聞いてきました。担任にこの話をしたら、算数のテストでも大変良い点数を取って喜んでいたことを知りました。
どんな時代になっても、大事なことは優しさの心、「分かる喜び」「担任やお母さんにほめられる喜び」です。
その結果、「算数が大好きになった」という言葉に結びつきました。
その人が、このように何かを好きになっていくには、その人の努力も大切ですが、まわりの励ましと賞賛がとても大切です。
このような経験や体験は、その人の将来の大きな成長に繋がっていくと思っています。
幼稚園でも、「流行」にあたる部分では、次世代が求めてきている国際化や情報化や外国語について、さらに現在園児に強く求められている思考力・判断力や表現力の向上のために、幼稚園でも研修を重ねながら指導をしております。
そして、幼稚園では、いつの時代になっても、日々このような「不易」にあたる「分かる喜びや楽しみ」「ほめられる喜びと達成感」を感じていける、そして“優しい心をもてる”ようにしっかりとした指導にあたっていきたいと思います。
園 長 伊 勢 昭

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