第11号:『幼児期の育ち方で 人生は大きく変わる。』 幼児期に「心のアンテナ」、”感性の力”をつけよう。
幼児期に一番大切なことは、心の豊かな人間として生きてゆくために、繊細な感性を養うことです。
感性とは、自分の周りに起きている出来事や、日常生活の小さな事柄に、柔らかな感覚を働かせ、反応し驚いたり感動して「価値あるものや現象に気づく」 敏感な心です。
この感性 「心のアンテナ」 をいつも働かせて生きる時、どんな環境におかれても、人生に飛躍のチャンスを見つけ、充実感をもって幸せに生きることが出来るのです。
日本人の価値観は、知性に対しては、高い評価を与えていますが、感性に対しては低い評価になっています。
しかし、感性こそ新しいものを造りだす創造性の源泉なのです。日常生活の何げないところに、美しいものを見いだすことができる心の持主ほど、素晴らしい人格はありません。
人生スタート時の子どもは、自由と喜びに満ちた、解放された心と環境が必要なのに、強制と束縛と苦痛を与えていることが多いのです。このゆがみは想像以上に、子どもの成長に深い影響を与えているのです。子どもの柔らかい感性が育たないだけでなく、母親や社会の圧力に自らを閉ざして、ひたすら耐えるしかないことになります。
現代の子どもは、知識は人一倍多いですが、生活体験が不足していて、感覚的なことにはとても未熟です。これは、幼児期に外界との直接的なふれあいが不足した結果です。
子どもの頃から自然に触れず、虫や小鳥、犬やニワトリや草花に接した体験なしに育ったらどうなるでしょうか。
虫の音を聞いてもうるさい。犬の泣き声に殺してやろうか、という大人になってしまうのです。大やニワトリもピアノの音も、うるさい騒音に過ぎなくなってしまいます。
そのような子ども時代を過ごした人が親になると、わが子の泣き声は、心を和ませてくれないばかりか、うるさくて耐えられない騒音と感じ、「なぜそんなに泣くのか」「だまれ」と。そしてついに、わが子が「なかなか泣きやまないので殺した」という悲劇が起こったりするのです。
幼稚園では、幼児期から園児がしっかりとした「心のアンテナ」 をいつも働かせていけるように、例えば、毎年、ひのき屋とのリズム遊び、グッチさんと遊ぼうなど、そして、今年新たに、読み聞かせ、花と遊ぼう、など、感性を揺さぶるような体験・経験をPTAと協力し、多く計画し実行して、園児のためのよい場を作ってきています。
また、園庭では、自然に触れながら自然の中で感じ、考え、感性を高めて力一杯遊べるように取り組みを行ってきています。
園 長 伊 勢 昭

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