誕生日を通して 心の成長を!
昨今、親子や人間関係が断絶するような最悪の事件が発生してきております。そのような報道にもまたかというような慢性化の傾向がみられます。このような事件が起きること、そしてそれが慢性化してきていることに憂いを感じ、幼児教育に携わっているものとしてあってはならないことと決意を新たにしているところです。このような時代だからこそ心を育てることの大事さを痛切に感じているところです。
さて、この世に生を受けたからには、必ずその存在意義があり、無駄な命・必要のない人間は一人もいないわけです。そのことに気づかせるためには、ふだんからの話し合いはもちろんではありますが、『誕生日』が最も良い機会ではないかと思っています。
誕生日は、一年に一度、必ず誰にでもやってくる人生の記念日であります。
家族や友達からの誕生の祝福を受けることは幾つになっても嬉しいものです。子どものころはお誕生会やプレゼントが喜びを一層大きなものにしてくれます。しかし、昨今、それがあまりに盛大・豪華すぎてしまい、祝福を受ける方も贈る方もそれが当たり前で、誕生日の意味について考えを深めることが薄れてきていると思われます。
私たちが生を受けて今日生きていられるのは、母親が大変な苦労をし、自分の命と引き換える覚悟をもって出産に臨んだ日でもあるわけです。
その覚悟で生んだ子でも、成長とともに自我が芽生えると、親とぶつかるようになってくるわけです。それ自体は健全な成長の姿ではありますが、親子の間の断絶が起こったり、家庭の温かさがなくなってくると、「私なんか、生まれてこなければよかった…」などというとげとげしい親子関係になってしまうことがあります。そういう時こそ、もう一度原点に戻り、生命誕生の神秘とか、命の尊さや親と子のつながりというものを問い直す必要があると思います。
私たちは、自分が誕生した時のことは覚えていません。だからこそ、母親はもちろん父親や周りの人も、子どもの産まれた時の様子や気持ちを積極的に伝えることが必要になると思います。子どもは、自分の産まれた時の話を聞くことによって、親や祖父母、さらには祖先とのつながりを認識し深めていくことができ、つながりの中で、今の自分が生かされていることに気づいていきます。
誕生日は、周囲から祝福を受けると同時に、授かった命の尊さ・その意義について想いを深め、これからの人生を心豊かに、力いっぱい生きていくことを考えることのできる日にしてほしいと願っております。
幼稚園では心の健全な成長を図るために多種多様な取組を幼稚園の活動全体の中で進めてきています。
園児たちの健全な成長を保護者の皆様と一緒に願いながら、心の成長のための力強い取組をしっかりと進めたいと考えています。
園 長 伊 勢 昭

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